BibTeX形式の引用は多くのデジタルライブラリで提供されており,サクッと引用をつけるのに便利である.しかし,使用するにあたってひとつハマった点がある.
データ項目の記載の有無とデータ項目の表記順
そのハマった点というのは,書誌情報にデータ項目を記入するか否かでデータ項目の表記順が変わる点である.
例えば,次のようなbibファイルを用意したとする.
@inproceeding {S18,
author = {Smith, Jane},
title = {A Title},
booktitle = {Proceedings of the ~},
series = {PROC '18},
pages = {19--25},
year = {2018},
publisher = {PUB},
location = {Tokyo, Japan}
}
@inproceeding {BWY17,
author = {Baker, Tom and Watson, Dick and Yun, Harry},
title = {Another Title},
booktitle = {Proceedings of the ~},
series = {PROC '17},
pages = {203--211},
year = {2017},
publisher = {PUB},
}
この2本を引用すると,次のような引用リストが出力される.
[S18] Jane Smith. A Title. In Proceedings of the ~, PROC ‘18, pp. 19–25, Tokyo, Japan, 2018. PUB.
[BWY17] Tom Baker, Dick Watson, and Harry Yun. Another Title. In Proceedings of the ~, PROC ‘17, pp. 203–211. PUB, 2017.
ここで各Referenceの最後を見ると,publisherとyearの表示される順番が入れ替わっている!
原因
[S18]にはlocation
のデータ項目が定義されている一方で,[BWY17]にはlocation
が定義されていないため.
対策
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bstファイルをいい感じにつくる
記述量もエラーの量も多くなりそうなので,私は2つ目の対策を取った.
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書誌情報のもつデータ項目の種類を揃える
単純にデータ項目の種類を揃えることで,文献ごとにデータ項目の表記順が揺れることは回避できる.