ゲームコントローラで操作できるiOSカスタムキーボードをつくろうと(して挫折)した話

May 13, 2018 by Yuta Urushiyama

iOSでMFiコントローラにより操作可能なカスタムキーボードの作成を試みた.

結果としてはうまくいかず挫折したが,作成時にハマった点を2つ述べる.

動機

iOSはMFiコントローラを接続して対応するゲームの操作に用いることができる. 例えばMineCraft PEでも,MFiコントローラを接続してあたかもコンシューマ機のごとく プレイヤーの操作が可能である.

しかし,SteelSeries Nimbusのような独立型コントローラを用いる際, ゲーム内で文字入力が求められる場面では,一度コントローラから手を離し, 画面上に表示されるソフトウェアキーボードに手を伸ばさなければならない1

これでは好ましいインタラクションとはいえないので, ゲームコントローラで文字入力を可能とするアプリを探してみたが,調べた限りでは見つからなかった.

そこで,「無いならつくればいい」精神にのっとり, iOSでゲームコントローラにより操作可能なカスタムキーボードの作成を試みた.

ハマった点

デバッガをつないだときのみ時折発生するSIGQUIT

第一にハマった点は,デバッガを繋いだ状態で作成したカスタムキーボードを起動したときのみ, viewDidLoad関数内あるいはその前にSIGQUITが発生してカスタムキーボードが選択できなくなる ことが,条件不明で時折発生する点である.

dyld`_dyld_debugger_notification:
->  0x1008354ac <+0>: ret

上記2行目で”signal SIGQUIT”が発生している.

自分の書いた箇所で発生しているならまだしも,Single View Appを作成後に TargetにCustom Keyboard Extensionを追加した直後のものをビルドしてもこの現象が発生する.

一方で,デバッガをつながずに実機上で作成したカスタムキーボードを選択した場合には この現象が全く発生しない.

Custom Keyboard Extension側のみGamepadのプロパティが読み取れない

今回カスタムキーボードの作成を諦めた原因は, Custom Keyboard Extension側のみGCGamepadのプロパティが読み取れない点である.

正確には,プロパティには普通のアプリ同様のアクセスが可能である. しかし,プロパティの値が全く更新されないのである. handlerを登録しても実行されず, Timer.scheduledTimerを用いてポーリングしても値は全て初期値のままである.

コードが間違っているかな,と不安になり,アプリ側に同じコードをコピペすると 何も問題なくすんなりと動作し,プロパティの値が更新されている.

おそらく,iOSのカスタムキーボードに対する制約のひとつとして GameControllerの入力を取得不可にしているのではないだろうか.2


  1. Bluetoothキーボードを接続しておくと手の移動量は幾分改善される. [return]
  2. ならば標準のキーボードでMFiコントローラ対応してくれよ,と. [return]

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